わかりやすい英語の本、
ということで、大変人気があった、

『ビックファットキャットの
世界一簡単な英語の本』
を読んだことがある方も多いと思います。
この本の第一章は、準備運動として、
●英語は、世界で一番簡単な言語
と書いています。そんなに難しい言語なら、
これほど世界中に普及するわけがない、と。
じゃあ、中国語は?
と言いますと、よく言われたりするじゃないですか、
「中国には、文法はあってないようなもんだ!」
だとか。
実は、そうではないんですね。
特に、『現代中国語』に関しては。
●実は、現代中国語の文法は、
英語が元になっています。
昔、国語の授業で、「言文一致運動」っていうの、
習ったのを覚えてませんか?
遠い昔の日本は、文章を書くときは、
古文のような文章を書くのが、カッコいいとされ、
話し言葉と、文章言葉が、違った。
それで、小難しい文章言葉を読めない庶民は、
本を読みたくても、読めなかった…
「これじゃ、文明開化できねーよ」
と、明治の人たちは、考えて、
じゃあ、みんなが読める文章で書きましょう、
となった、というやつです。
くたばってしまえー
の、二葉亭四迷が有名ですよね。
それと同じことが、中国でもあったんです。
「白話文運動」と呼ばれるものです。
そのときに、中国語では、日本語よりも
大きな変化があったんです。
古典漢文をやめ、現代中国語を、
●「話し言葉」で、
英文を訳しながら作ったんです。
例えば、これらの文です。
I think ⇒ 我 认为(wŏ rènwéi)
I want ⇒ 我想(wŏ xiăng)
I feel ⇒ 我感觉(wŏ gănjué)
I like ⇒ 我 喜欢(wŏ xĭhuān)
I can ⇒ 我能(wŏ néng)
This is ⇒ 这是(zhè shì)
That is ⇒ 那是(nà shì)
Give me ⇒ 给我(gĕi wŏ)
これらは、それまでの中国語に無かった構文。
英語に沿って、作られていったんです。
そして、白話運動が広まっていくにつれ、
このような文を話す人が、カッコいいと
思われるようになった。
そして、次第に、英語を手本にした、
現代中国語が広まっていった、ということなんです。
わかりました?
だから、現代中国語の文法は、
決して難しくないんです。
英語の初歩的な知識で、理解できるものなんです。
だって、もともとが、
●一般庶民がわかるように
作られたものなんですから。
現代中国語は、
「中国4000年の歴史」というよりも、
「グローバルスタンダード」に近いんですよ。
※この白話文運動については、
この本にわかりやすく載っております。

『中国語らくらく講座』 葉千栄